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【簡単解説】区画整理地の土地を購入する際の注意点

【簡単解説】区画整理地の土地を購入する際の注意点

土地を購入してマイホームの建築を検討している人
「区画整理ってなに??」
「自治体が保留地を売ってるけどこれってなに??」
「清算金ってなに??いくら??」などなど
様々な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
専門用語も多い不動産に関する疑問や不安を
分かりやすくかみくだいてお答えます。

この記事のテーマ
区画整理地の土地を購入する際の注意点
■買うタイミングによって家がいつ建築できるかわからない
■清算金がかかる可能性がある
■保留地を購入する場合融資に制限がかかる

本記事を書いているのは不動産や建築に10年以上携わっているプロが
経験や体験をもとに分かりやすくかみくだいて解説しています。  

今回の記事は区画整理地の土地購入を検討している方や
これから土地を探そうと思っている方に向いています。

区画整理地の土地を購入する際の注意点

✔区画整理ってなに??

簡単にいうと整っていない街並みをきれいにすることです。
図を見て頂けるとよくわかると思います。

区画整理では公園や道路などの公共用地を買収したり収容したりすることは行わず、
土地の所有者から一定割合ずつ提供されます。
このことを減歩と言います。

ちなみに上の図で区画整理前のAさんの土地を従前地、
区画整理後の土地を換地といいます。

✔区画整理事業のフロー

①事業計画等の作成
②事業計画等の許可等の公告
③換地計画の作成・認可
④仮換地の指定:工事が始まるので邪魔にならないように、仮の土地を提供されます。
        これを仮換地と言いますが、基本的には仮換地がそのまま換地となります。
⑤換地処分の公告:事業の完了です。

■買うタイミングによって家がいつ建築できるかわからない

上記フローの③換地計画の認可前に土地を購入すると
マイホームの建築の見通しが立たないので注意が必要です。
区画整理事業は完了までに10年程度かかることは珍しくありません。

購入は仮換地後であればある程度問題なく工事も進んでいくものと思いますが、
あまり建築を急ぎすぎると下水が間に合わなかったり、道路が未舗装のままだったりします。

購入前に工事の進行状況を確認することや工期自体、ある程度余裕を見ておくと良いと思います。

■清算金がかかる可能性がある

✔清算金とは

換地の土地の方が従前の宅地よりも値打ちが大幅に高くなったり
逆に値打ちが下がってしまったりすることがあります。
この不公平感を取り除くために清算金として調整が入ります。

✔いつ決まるの??

上記フローの⑤換地処分の公告のタイミングで清算金が決まります。

■保留地を購入する場合、融資に制限がかかる

✔保留地とは

区画整理事業の費用に充てるのが主な目的で、
施工者(区画整理組合・自治体など)が販売しています。

(参考)埼玉県保留地 https://www.pref.saitama.lg.jp/a1103/kukaku-horyuchi/index.html

✔メリット

比較的相場よりお手頃価格で販売されていることもあるため
人気エリアでは応募が多く、抽選で購入者を決める場合もあります。

✔デメリット

保留地は設定登記ができないので住宅ローンの融資に対応している銀行が
少ないため融資先に制限がかかる場合があります。
住宅ローンの審査に不安要素がある方はご注意ください。

以上になります。
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