住宅ローンを利用して土地、建物、マンションの購入を検討している人で、
「自分はいくら借りれるんだろう?」
「自動車ローン返済中だけど住宅ローンを借りれるのかな??」
「とにかく住宅ローンが分からない、不安」などなど
様々な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
専門用語も多い不動産に関する疑問や不安を分かりやすくかみくだいてお答えします。
本記事のテーマ
・住宅ローンいくら借りられる?返済額は?まずは現状を知ろう!
・住宅ローン融資額を伸ばす方法
・こんな人は審査の前に相談しましょう
本記事を書いているのは不動産や建築に10年以上携わっているプロが
経験や体験をもとに分かりやすくかみくだいて解説しています。
今回の記事は土地購入、新築、中古、マンション購入を検討している方で
住宅ローンでいくら借りれができるのか知りたい人、
他に借入があっても住宅ローンを組めるのか心配な人に向いています。
この記事を読むことで
現状を把握しながら予算を設定したり、対策を考えることが可能です。
住宅ローンいくら借りられる?返済額は?まずは現状を知ろう!
■まずは、超簡単な方法で融資可能額と返済額を出してみよう
✔銀行で融資を受ける場合の目安
銀行での融資を検討する場合は年収の約7倍が目安と言われています。
銀行:年収×7倍前後=融資可能見込
例)年収500万円×7=3500万円
3500万円前後の融資見込。
※あくまで目安です。
※他にすでに借入がある方はこの計算は当てはまりません。
✔フラット35で融資を受ける場合の目安
住宅金融支援機構のフラット35を利用検討する場合は
年収の約9倍が目安と言われています。
フラット35:年収×9倍前後=融資可能見込
例)年収500万円×9=4500万円
4500万円前後の融資見込。
※あくまで目安です。
※他にすでに借入がある方はこの計算は当てはまりません。
✔返済額の目安
融資100万円あたり返済額3000円程度で計算するのが目安です。
金利1%程度の返済額になりますので実際の返済額より高めの金額設定になりますが、
無理のない返済を目指すのであれば妥当な数字と言えます。
例)3500万円の融資を受ける場合
3000円(融資100万円あたりの返済額)×3500万円÷100万円=105000円(返済額)
金利1%程度の目安の金額です。
【簡単解説】これだけは押さえたい!住宅ローンの基本
https://synergy-agent.jp/blogs/housing-loan/
■融資可能額を詳しく出してみよう
ここでは融資可能額の出し方を詳しく解説します。
少し難しい内容ですので、雰囲気がつかめれば大丈夫です。
また、金融機関によって算出方法等は若干異なりますのであくまで目安としてご覧ください。
①返済比率を計算してみよう
返済比率
年収に対する返済の割合のことです。
金融機関が審査する際に年収によって指定する基準内の範囲なら
無理なく返済できるという線引きみたいなものがあります。
金融機関によって異なりますが年収によって20~35%程度で設定されているようです。
(参考)年収が上がるほど返済比率の基準が高い
年収450万円~ 返済比率の基準35%以内
年収400万円~ 返済比率の基準30%以内
年収400万円未満 返済比率の基準25%以内
例えば、年収500万円で自動車ローンを年間36万円支払っている場合、
返済比率の基準を35%以内として
500万円×35%=175万円。
つまり、年間175万円までの返済は大丈夫という判断になります。
さらに、自動車ローンが年間36万円あるので
175万円ー36=139万円。
結果、新規でローンを組む場合、年間返済額が139万円以下の内容で融資を
受けられる見込みがあると考えられます。
ここでのポイントは、他で借り入れがあると融資の見込み額が減るということです。
②審査金利から借入可能額を出してみよう
■店頭金利
銀行のチラシに書いてある高い金利です。最近だと2.47%前後。
■実行金利
実際の返済に適用される金利です。優遇されたあとの金利。最近だと0.6%前後。
■審査金利
審査の際に適用される金利。
高いと借入可能額が小さくなりやすく、低いと借入可能額が大きくなりやすいです。
金融機関によって異なりますが、だいたい3%前後くらいで審査している雰囲気です。
前の例で挙げた、年収500万円で自動車ローン年間36万円返済している場合、
年間返済額は139万円まで大丈夫でした。
毎月の返済額に換算すると115000円くらいまでということになります。
115000円の月々返済で審査金利3%で計算すると・・・
結果2988万円が融資可能額となります。
ちなみに自動車ローンが無ければ3767万円くらいまで融資額を伸ばせます。
※計算方法は複雑なので各金融機関のサイトにある
「住宅ローンシュミレーション」で計算してみてください。
住宅ローン融資額を伸ばす方法
住宅ローンの融資額を計算してみたけど、
もう少し融資額を伸ばさないと希望エリアの物件を購入できないなどの問題が
発生することもあると思います。
ここでは、融資額を伸ばす方法について解説します。
①金融機関を選ぶ
審査金利を実行金利と同じくらいの設定で審査する金融機関があります。
銀行もメガバンクやネット銀行、地方銀行、信用金庫など色々ありますが、
地方銀行や信用金庫では審査金利の設定を低くしている傾向がありますので
融資額を伸ばせる可能性が高くなります。
また、フラット35も融資額を伸ばせる可能性が高いです。
②融資を組む人を増やす
結論から言うと世帯年収で審査することです。
借入額を伸ばすための基本中の基本ですが年収が上がれば融資額も上がります。
銀行によって組み方は異なりますが、
主に夫婦の合計所得で審査したり夫婦個別に審査したりします。
夫婦個別の審査についてはそれぞれで住宅ローンを申込むことになりますので
どちらがいくらの融資を受けるかで住宅ローン減税などの
メリットを十分に生かすことも可能です。
③返済比率を上げる
これは他で借入れがあって資金に余力がある方向けですが、
単純に他の借入を住宅ローンを組むまでに完済してしまう方法です。
審査自体は完済条件を付けることで他の借入が無い想定で審査してもらえますので
審査の結果を見てから完済すればOKです。
こんな人は審査の前に相談しましょう
以下に該当する方は必ず専門家に相談しましょう。
✔過去にクレジットなど延滞したことがある
✔過去に税金を滞納したことがある
✔他に借入がある(特に消費者金融など)
✔自己破産、債務整理したことがある
✔勤続年数が1年未満
✔産休や育児休暇を近年利用した、もしくは休暇中
✔事前審査したら通らなかった
【簡単解説】こんな人は要注意!住宅ローン審査で苦戦するパターン
https://synergy-agent.jp/blogs/loan-examination/
以上になります。
ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください。
株式会社Synergy agent https://synergy-agent.jp