中古戸建の購入を検討している人
「建物が安全なものなのか不安」
「購入後に修繕費用がかなりかかるのかな??」
「安心して購入できる方法は無いのかな??」などなど
様々な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
専門用語も多い不動産に関する疑問や不安を分かりやすくかみくだいてお答えます。
この記事のテーマ
インスペクションとは?中古戸建て購入・売却のポイント
■インスペクションとは??
■インスペクションのメリットとデメリット
■既存住宅瑕疵保険
本記事を書いているのは不動産や建築に10年以上携わっているプロが
経験や体験をもとに分かりやすくかみくだいて解説しています。
今回の記事は中古戸建検討の方で購入後のトラブルや思わぬ出費を回避したい、
安心して購入する方法を知りたい方に向いています。
■インスペクションとは??
既存住宅の建物状況調査のことで、国土交通大臣が定める講習を修了した建築士が
構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分について
目視・触診・打診・計測などによる非破壊検査を行います。
非破壊検査なので壁を剥がしたりはしません。
調査の結果は報告書が作成され、既存住宅の構造などの
見えない問題点を見える化することができます。
人間でいうところの健康診断と同じようなものです。
ちなみに、見える化されることで購入側にはもちろん売る側にも十分なメリットが得られます。
例えばインスペクションによって雨漏れの箇所が分かった場合、買う側は修繕に
どのくらいの費用がかかるのかを事前に把握ができたり、購入しないかの判断が
付きやすかったりします。一方で売る側も修繕して完璧な状態で売るなどの選択肢もできます。
つまり、インスペクションをすることで契約後のトラブルを予防につながります。
■インスペクションのメリットとデメリット
①買主から見るメリット
まずは購入する既存住宅の状況を把握し修繕やリフォームの費用面など
将来への計画が立てやすいため購入の判断がしやすくなります。
デメリットを理解したうえで購入できるので契約後のトラブル回避にもつながります。
また、インスペクションの結果によって条件が整うと既存住宅瑕疵保険が
付保できるのでより大きな安心につながります。
②買主から見るデメリット
インスペクションは売主側が実施することも多いですが、
買主からインスペクションの実施を行うことも可能です。
ただし、契約前や引渡し前の場合は売主の許可を得る必要があります。
また、インスペクション実施については費用がかかります。
目安でいうと5万円~10万円くらいです。
③売主から見るメリット
インスペクションを実施することによって買主の不安を大きく解消することが
できるので高く売りやすく、他の物件との差別化や販売戦略を立てやすくなります。
また、契約後のトラブル回避にもつながります。
④売主から見るデメリット
インスペクション実施については費用がかかります。
目安でいうと5万円~10万円くらいです。
■既存住宅瑕疵保険
既存住宅購入後、構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分について
瑕疵が発見された場合、保険に加入していれば修繕費用等が支払われるものです。
保険加入については通常であれば建物状況調査による検査と保険加入のための検査を
それぞれ行いますが、コストが二重にかかります。
そこで、インスペクションと保険加入の検査を同時に行う方法もあり、同時に検査を行い
建物に指摘事項が無ければコストを削減できます。
指摘事項があった場合、その指摘事項を修繕等し再度検査を受けて合格すれば
無事保険に加入することが可能となります。
保険期間や保険金は各機関で異なりますが、1年~5年の期間で保険金は
500万円~1000万円程度のものが多いです。
期間や保険金が高ければ保険料は高くなります。
あんしん既存住宅売買瑕疵保険とは|住宅あんしん保証 (j-anshin.co.jp)
既存住宅かし保険 | 住宅かし保険 | JIO | 住宅かし(瑕疵)保険の日本住宅保証検査機構 (jio-kensa.co.jp)
それでも購入する側にとってはとても安心な制度だと思いますし、
加入にコストがかかりますがコストをかける価値は十分あると思います。
以上になります。
ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください。